構造色 - 同行二人
2023/03/25 (Sat) 19:12:54
昨年秋、土手でカワセミを見ていると、通りがかりのおじさんが「この川には青いカワセミと緑色のカワセミの2種類がいるだよ」と教えてくれました。「光線の具合でどちらにも見えるんだよ」と話をしても全く取り合わず、説得をあきらめました。
そして先日、同じ川の上流でオスがメスへの給餌用に魚を捕ったところを撮影した時、同じシーンを別角度で撮ったのがこの2枚の写真です。(トリミングだけで補正はしていません。)
上の写真は緑っぽく、下の写真は青っぽいですね。
構造色 - 同行二人
2023/03/25 (Sat) 19:23:41
カワセミの羽色は、色素によるものではなく、「構造色」と言って、羽根の光を受ける面の微細な構造によって光の散乱や干渉が起こって、特定の波長が強調されて色がついて見えるというものだそうです。
玉虫やモルフォ蝶などが構造色のよく知られた例で、鳥ではカワセミのほか、ドバトの首周り、マガモやヨシガモのオスの頭などもそうですね。
ただ玉虫では、見る方向(光の当たり方)で色にかなり変化が出るのに対し、カワセミの構造色は色変化が少ないと言われています。
しかし、こうやって写真で比べてみると、明らかな違いが出ていると思いますがいかがでしょうか。
次におじさんに会ったら、この写真で説明しようと思います。